2019.12.19(木) 最終更新日2020.11.30 07:22
FF式石油ストーブ排気管抜けエラー
サンデンFF式ストーブエラーE40
あまり知られていないことかもしれませんが、家電メーカーでも石油ストーブを製造(販売)をしていた時代がありました。ですので、けっこう前から、ぼくらのような電器店でも石油ストーブを取り扱いをしています。
こちらがその時代の石油ストーブです(ついこの間まで使われていました)
ちなみに前面のグリルは取り外してあります。
ストーブが点かないから診てほしい
…ということで早速お客様のところへ診に行ってきます。
使用年数もそれなりに経っていることから、お客様の方も、ぼくの方も「そろそろこのストーブも寿命かな」「買い替えかな」という雰囲気のなか、とりあえず症状の確認です。
そうですね。確かに、E40のエラーで点きませんね。
一旦、電源オフにしてから再度、電源を入れ直してみると、点くこともあるけど、途中で運転停止する(またE40)
このストーブのこのエラーコードは「排気管抜けが検知された」というお知らせなので、排気管と排気管抜けを検知リード線の点検をします。
ストーブが動いたり、リード線が動いたりということは、普通に使っていたらめったに起こらないことなのですが、万が一、排気管が抜けたまま点火をしたらとても危険なので、その場合はすぐさま運転を停止させるようになっています。
排気管の点検
排気管がちゃんと繋がっているかどうかと、ストッパーリング(排気管抜けを防止する金具)が各ジョイントごとにちゃんと取り付けられているかどうかを点検します。
排気管抜け検知リード線の点検
次にリード線に損傷しているところがないかどうかを点検していきます。
何か掃除用具的なもで線を引っ掛けたとか、ペットが線をかじったとか、なんてことも時々あったりしますので。
他に気になることはないかどうか
排気管の中に入っている「Oリング」というパッキンが劣化していたので、新しいものに取り替えておきました。
一番右のがかなり劣化しています。
写真だとわかりにくいかもしれませんが、劣化しているOリングを実際に触ってみるとゴムが硬くなって弾力性がないことがわかります。
最終確認
エラーも出ることなく、正常に動作(燃焼)するようになりました。
今回はストーブ内部の故障ではなく設置環境的なことだったのでしょうか。
とりあえずは「今すぐ買い替え」にならなくてよかったですね(ほんとにほんとに)
参考までに
サンポット石油暖房機(2007年〜2012年のゼータスイング)
エラーコード一覧表はこちらです。