2019.8.20(火) 最終更新日2021.7.8 11:49
石油ストーブは何年ぐらい使えるの?
石油ストーブはいつまで使えるのだろう
現在の気温16°
予想どおり?お盆を過ぎた途端に気温が低くなった北海道美幌町では、早くも、というより、通常どおり暖房器具(石油ストーブ)のお問い合わせがちらほら寄せられるようになりました。
主に石油ストーブの買い替え、修理、メンテナンス(分解掃除)
お客さまのイメージとしてはメンテナンスさえしていれば10年も20年も使い続けることができると思われがちですが、最近はちょっと事情が変わってきているようです。
設計標準使用期間
家電製品などと一緒で石油ストーブ(FF式)も設計標準使用期間というのが定められるようになりました。ちなみに石油給湯器は10年です。
…ということは、遠まわしに言うと石油ストーブは8年、石油ボイラーは10年ぐらいで買い替えましょうと言われているような気にもなります。
特定保守製品
しかも「特定保守製品」と言う新たな制度も定められているので「設計標準使用期間」近くになるとメーカーの「点検・保守」を受けなければなりません。
石油を燃焼させているとはいっても、制御しているのはほぼ電気部品なので、耐用年数も電気製品と同じくしたということなのでしょうか(もちろん決めたのは国)
売り込みではなくて…
こうなってくると、製品を販売しているぼくらとしても、この設計標準使用期間を基準にして修理(もしくはメンテナンス)ではなく、買い替えを提案していかなくてはならないので、なんだが複雑な心境になることもあったりします。
そうはいっても決まってしまったことは仕方がありませんので、このことをお客さまにお伝えして、早めに準備をして頂けるようにするしかありませんね(経済的準備と心の準備と)
中古品や型落ち製品のリスク
よく中古品や型落ち製品をお求めになられる方もいらっしゃいます。
確かに格安で手に入れられるかもしれませんが、電気部品は使用頻度に関係なく劣化していくので、故障する確率も高くなりますし、取付工事代とか処分費用などの経費を考えるとトータル的に高くつくことも考えられます。
そして当然それらの旧製品は「設計標準使用期間が短くなる」とか「部品供給が打切られるのも早まる」など、それなりのリスクが伴います。
なのでぼく個人的にはあまりおすすめはできません。
おわりに
個人的な感想ですが「ものを大切に使う」「良いものを長く使う」といった風習もだんだんとなくなっていくのではないかと心配になっちゃいますね。
それにしても十年ってあっという間ですね。
「一般社団法人 日本ガス石油機器工業会」のサイトに詳しく載っていました。
チラシもあります。