2019.4.16(火) 最終更新日2019.4.16 18:46
良いものを長く使いたいけど家電製品は難しいというお話
良いものを長く使うという美学
コスパの良い家電が増えている
最近では「安くて良いもの」がたくさん溢れてるいます。家電製品においても細かいことを気にしなければ、値段が安くても十分に使るものがたくさん出てきています。
どうせ「安かろう悪かろう」なのではないかと思われがちですが、モノによっては「安くてもそこそこ使える」もしくは「安くてよいもの」という傾向になってきています。
また、昔は二流品、三流品とされていた外国製(とくにアジア圏)の品質もかなり上がってきていています。故障が少なく作りもしっかりしている日本製は、海外で人気があると聞いたことがありますが(その国の情勢によって色々複雑)国内の評価はいかほどなのでしょうか。
しかし製品寿命はほぼ一緒
買う時に少しぐらい値段が高くても「長持ちするものが欲しい」という方もいらっしゃいますが、家電製品の場合は普及タイプ、高級タイプともに、故障する率と部品の保有年数はほぼ一緒です。
基本的な機能が満たされていればよし
例えば掃除機(縦型、ロボット型は別として)「LEDライトが付いていて見やすい」「きれいになったかどうかお知らせしてくる」「吸引力が衰えない」など、思い入れやこだわりのある方は、自分の好きなもの、自分に合ったもの、納得のいくものを選んで購入していると思いますが「掃除機はゴミを吸ってくれさえしたらいい」という方ですと多機能で高付加価値のものは使わない機能がたくさんあって返って使いにくかったりするのではないでしょうか。
そうは言ってもすぐに壊れては困りますので必要最低限の品質と性能は兼ね備えていて欲しいところです。
価値観は人それぞれ
ぼく個人的には「ものを大切にする」という昔ながらの良き風習が好きなのですが「部品がないから直せない」「修理するより買い替えた方が早くて安い」という使い捨てと言いますか、大量消費の流れはまだまだ続いていきそうです。
「値段が高いから良いものだ」という神話が崩れつつあるのでしょうか。
家電リサイクルの引き取りの時、買い替えで廃棄処分を頼まれた時に、昔懐かしいレトロ家電製品にお目にかかる事があります。「もしこれが直せて使えたら面白いのに」といつも思います。
おわりに
ぼくらはどちらかと言うと家電業界という消費を促す側の立場に属していて、最新の家電製品をお客さまに提案する事ばかりに気持ちが向いてしまいがちです。
「使い慣れたもの」「気に入って使っているもの」をできるだけ長く使えるようにお手入れをしたり修理をしたりするサービスもやっていきたいという気持ちとはうらはらに、この時代の流れに逆らうことなくやっていくしかないのでしょうか(笑)
家電製品は無理だとしても、せめて服だとか靴だとか家具だとか何だとか、手入れをして修理しながら長く使い続けられるアイテムに関しては、この「良い物を長く使う」という美学を追い求めていきたいと思います。