2019.6.3(月) 最終更新日2019.12.21 13:44
家電製品の修理は誰に頼んだらよいのでしょうか
家電の修理も町医者と総合病院のような関係性がある
街の電器屋さんとメーカーサービス(メーカー修理専門部署)
「かかりつけのお医者さん」といえども全ての病状に対応できるというわけではなく、やはり専門的かつ重い症状の病気のときは、紹介状を書いて大きな総合病院に行ってもらうというのが一般的な流れになっていることと思います。
家電の修理でも似たような感じになっていて、街の電器屋さんが診断をし、場合によっては応急処置をしてメーカーのサービスマン(専門医)に引き継ぎをすることがあります。
こういうことを言うと街の電器屋さんに叱られそうですが、やはり製造元でもあるメーカーサービスに頼んだ方が早くて確実に修理することができると思います(もちろん電器屋さんの中でも修理技術に長けている方もたくさんいらっしゃいます)
メーカーサービスに依頼すると
先ほどもお伝えしましたが、やはりメーカーは製造元なので、情報、知識、ノウハウが全て集約されていますし、機材や設備も充実していて修理技術の教育も行き届いています。
そして、街の電器屋さんとの一番の違いは部品の供給です。メーカーサービスは故障と考えられる部品を全て用意して現場に向かうことができます。
その点に関して言えば、ぼくたち街の電器屋さんはちょっと不利なところがあって、はじめに故障している箇所を調べてから部品を発注して再度修理にお伺いしなければなりませんし、見立てていた部品じゃない部分が故障していたといった場合はまた更に日数がかかってしまいます(しかも一度開梱した部品は返品ができません)
ちなみになんですが、お客さま(ユーザーさん)が直接メーカーサービスに修理を依頼する場合は、各メーカーの「お客様相談窓口」「修理受付センター」または「WEBサイト」で受付できます。連絡先は取扱説明書やカタログの後ろの方に載っています。
街の電器屋さんにも良い面もある
そうは言ってもメーカーサービスは大手企業ですので、どんな簡単な作業でも「出張費」と「技術料」もしくは「点検料」がそれなりにかかります。
例えば「コンセントが抜けていただけだった」「症状が確認できなかった」「部品供給不能で修理ができなかった」という場合でも通常どおりの料金がかかってしまいます。(当たり前と言えば当たり前のことなのですが)
でもその辺は街の電器屋さんのほうが臨機応変に対応してもらえるのではないでしょうか(お店にもよりますが)
また、それなりに年数が経っていて「修理するのか買い換えるのか」と微妙に悩んだときにも相談に乗ってくれるということもあります。
そうなるとやはり「知らない人より知っている人に対応してもらいたい」となりますね。
おわりに
お医者さんの中でも「腕が良いお医者さん」と「そうでもないお医者さん」とがいるように、街の電器屋さんも「腕が良い電器屋さん」と「そうでもない電器屋さん」がいますね。(どんな職種も同じですが)
やはり「究極は修理技術のあるお店」ですよね。
そう言えば来週は修理技術講習会があるんでした。
「そうでもない電器屋さん」にならないためにもしっかりと勉強してきます。
※この件に関しましては賛否両論があって同業者さんにはあまり見られたくない記事です(笑)