2019.12.2(月) 最終更新日2019.12.2 19:58
懐中電灯が点かない
懐中電灯の点検をする
「この懐中電灯が点かなくなったから診てほしい」また、年数もそれなりに経っていることから「簡単に直らないようなら諦めて買い替えることにする」…ということで一通り点検を行います。
いきなり分解した場面から
懐中電灯の点検
フタがちゃんと閉まっていない
シンプルにフタがちゃんと閉まっていなかったというシリアスなケースもたまにあるので、まず最初にお伝えをしておきます。
電池がない
次に電池を確認していきます。
こちらの懐中電灯の場合は単1形の乾電池が6本も必要なので、せっかく新しい電池を用意したけれど「本体の故障しかも修理不能と診断されて直らなかった」となってしまっては残念すぎます。
他にもの使い道があるならいいのですが、そうでなければせっかく用意した乾電池が無駄となってしまいます。
ですので、今回は先に他の部分を点検してから新しい乾電池を入れることにします(電池といえども安易にパッケージの封を切ることはしたくない)
あと、電池の向きが逆になっていないかどうかも念のため確認しておきましょう(電池が逆さまはけっこう照れるし…)
ちなみに、電池の向きは電池の挿入口らへんに表示してあります。
電球が切れている
次に電球が切れていないかどうかをチェックします。こちらも良品と交換して試してみるという方法もありますが、テスターで導通を調べて判断することができます(電球と言えども安易にパッケージの封を切ることはしたくない)
ちなみにLEDタイプの懐中電灯は電球交換ができません(LED電球はキレないと言うけれど、そうでもないようです)
電池と電球がOKとなれば、懐中電灯の本体が故障しているということになりますね。
懐中電灯の電球にもそれぞれ種類があります。適合してた電球を使いましょう。
(繰り返しになりますがLEDタイプは電球交換不要です)
端子台
電池ボックスにある端子台がサビていたり、破損したりしていると、電気が流れていかなくなって点灯できなくなります。
電池を入れたまましばらく放置したりしていると、液漏れが原因で(サビ、ベトベトする、粉を吹く)接点不良で、こちらも電気が流れなくなって点灯できなくなります。
乾電池式の場合は端子台はケースの中の部分と、ケース入り口(ふたの部分など)2カ所ありますので、両方とも点検を行います。
スイッチ
スイッチが消耗して接点不良になることがあります。
懐中電灯のスイッチ交換の修理はほとんど行われることがありません(補修部品もありませんし)
こちらもテスターで導通を確かめながら「オンとオフ」ができるかどうかをチェックしていきます。
コード類
それからコード類などの電気回路系に異常がないかどうかも点検していきます。こちらもスイッチと同様に部品交換をして修理することはほとんどありません(やるとすれば半田付けした部分が外れたとかぐらいです)
点検完了
一通り点検をしてみたところ特に問題はなさそうです。
なので新しい電池を入れます(結局のところ電池がなかっただけなのか…)
スイッチが若干消耗していて押しにくい時もありますが、まだまだ使えると思います。
おわりに
今回、点検修理にお預かりしたBF-777(しかもナショナル製)は、もうすでに生産終了しているので、けっこうレアかもです。
おまけに
あまりにも明るすぎなので、これで遊んでいると近所の人に怒られそうなレヴェルです。
「点かなくなった」と修理にお預かりしているハロゲン球の懐中電灯は、電池を入れ替えたら、ちゃんと点くようになりました。強力ライトと言うだけあってさすがに明るいですね。ちなみにこちらの商品はすでに生産終了となっています。 #なんともなかったよ #ようでん pic.twitter.com/z1Ckoq1yWp
— でんきの御用聞き ようでん田中祐次 (@tanakayoden) December 2, 2019