2018.7.21(土) 最終更新日2020.3.19 16:00
BSの電波は南西の空からやってくる
BSの電波は南西の空からやってくる
地デジは地形の影響を受けやすく、BSは地形の影響を受けにくいはず…
地上波の電波は電波塔から発信されています。
美幌町は網走の天都山にある電波塔からの電波を受けます。
そのため同じ美幌町でも土地の高低差など地形の影響によって受信状況(アンテナ受信レベル)が変わってきます。
電波があまりよくない地域ではアンテナの高さを高くしたり、ブースターを使って電波を増幅したりといった対策が必要になってきます。
BS(CS)は地形に影響されることなく電波を受信できる。
BS(CS)は大雨、大雪の影響はあるものの地形の影響を受けることはめったにありません。
でも、そうはいかないこともある
たまにあるのがBSアンテナを取付した当初はまだ小さかった庭の木が大きくなって電波をさえぎってしまうといったことがあります。そのためアンテナを低い場所に取り付けた場合は隣の建物や庭木の影響を受けることがあります。
「天気が悪くなるとBSが映らなくなるので診てほしい」
本来ならBSが映らなくなった天気の悪い日に点検を行えば良いのですが、脚立に上がったり、屋根の上に昇ったりするので、当店ではなるべく天気の良い日を選んで点検にお伺いするようにしています。
大雨や大雪の時は一時的に画面が乱れたり、映像が映らなくなったりすることがありますが、それほど強い雨(風)ではないのに頻繁に起るような場合は、アンテナ設備のどこかに不具合があるのかも知れません。
測定器などの機材を使いながら原因を調べていきます。
- アンテナの向きがずれていないかどうか
- アンテナや関連機器が故障していないかどうか
- ケーブルが断線していないか、接触不良がないかどうか
たいていの場合この3つのうちのどれかで解決できます。(衛星ミキサー、分配器、テレビ端子などの関連機器の点検がいちばん大変です)
最終手段 アンテナの場所を変えてみる
「あらゆる手を尽くした」と思い込んでしまいましたが、アンテナの位置を変えてみるということは忘れていました。
今回お伺いしたお客さま宅のBSのアンテナは最初2階のベランダに取り付けられていました。隣の家がわりと近めで庭に木も植えられていましたが、見た感じ受信に影響するようなロケーションではありませんでした。さらには電波を測定する「測定器」で計測しても正常な数値が出ていました。なので「アンテナの場所を変える」ということについてはノーマークでした。
「これでダメならもうお手上げだー」というのは大手さな表現ではありますが、そのぐらいの勢いで急勾配の屋根に登っていき、地デジアンテナが取り付けられているところにBSアンテナを移動させました。
するとアンテナの受信レベルがさらに上がって良くなりました。
今回はちょっと時間がかかってしまいましたが、これで多少天気が悪くても映像が乱れたり映らなくなったりすることはないと思います。
(これでしばらく様子をみていただくことになりました)
リモコン操作でアンテナ受信レベルをチェック
テレビのリモコンを操作して「メニュー(設定)画面」から「アンテナ受信状況」へと進んでいくと実際にテレビが受けているレベルを確認することができます。
メーカーによって数値は違いますが、アンテナ受信レベルの「高い・普通・低い」がわかります。
こちらの場合レベルが緑色のところまできていると正常に電波が受信できているということになります。
(黄色ならギリセーフで赤はギリアウトです)
「あまりよくない」と「低い」の場合はちょっとした雨や風でも映像が乱れたり映らなくなったりします。
おかしいなと思ったら…
アンテナ本体から取付場所・関連する機器の不具合など色々な原因が考えられるので、こうした場合はまず「近くのでんきやさん」に相談してみてくださいね。
おすすめ
アンテナ修理をするときはこの「同軸ケーブルストリッパー」があると便利です。