2018.8.10(金) 最終更新日2021.6.20 08:35
エアコンの穴あけについて
エアコンの穴を開ける
エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管を通すための穴開けについてです。
室内機と室外機につながっているもの
銅管(ペアコイル)
太い方と細い方の2本セット
電線
黒、白、赤の3本が1束になっている電線(2本しか使わない機種もある)
ドレンホース
室内機から出る水を排水するホース
排気ホース
(メーカーによって呼び名が違います)
フィルター自動掃除機能が付いている機種はもう1本ホースが増えます。
これらの配管を接続するために直径6㎝〜7㎝の穴を壁に開けていきます。
しかもドレンホースの排水の関係で下り勾配(高い所から低い所へ)をつけなければなりません。(ポンプで組み上げる方法もあります)
配管はなるべくなら目立たないようにしたいですよね。
壁に穴を開ける
- 柱や筋交いなどの主要構造部にぶつからないようにする。
- 壁の中に入っている電線や電話線を切断しないように注意する。
- 下り勾配をとる
- 配管を通した後の隙間をしっかり埋める(結露対策)
穴を開ける位置決めから配管を通した後の隙間を埋める仕上げの処理まで集中して作業をしていきます。
「換気口の開口を利用したら壁に穴を開けずに済むのでは…」
お客さまからたまに質問があります。
新たに穴を開けずに済むのですが、とくに四角いタイプの換気口ですと開口部分が大きすぎるので、穴を塞ぐため何かしらの材料を代用して造作しなければなりません。
見映えがよくなるのも、ならないのも、デンキやさんの腕次第とも言えますが…(ジャンルがちょっと違う)
たまに換気口の開口を利用してエアコンを取り付けてあるのを見かけますが、穴を開けるよりも塞ぐ方が難しく手間もかかります。(とくにアミアミのところ)気密性と見映えのことを考えたとしてもエアコン配管専用の穴を開けたほうがよいかと思われます。(止むを得ない場合は除いて) #ようでん pic.twitter.com/kzQqaSx5Em
— でんきの御用聞き ようでん田中祐次 (@tanakayoden) August 8, 2018
使わなくなった換気口の開口を利用しちゃう?
(既存でなっちゃっている場合や止むを得ない場合)
そうは言っても、すでに既存で取り付けられている場合は「同じように取り付ける」か「新たに穴を開ける」どちらにするかはお客さまと相談して決めます。
そして今回は「同じように取り付ける」ということになりました。
(配管を外に出すのはちょっと大変でしたが…)
換気口の出口部分は最初から加工されていました。
(これはかなりレアなケースになります)
穴開け一つとってみても
一旦穴を開けてしまったものは元には戻せないので細心の注意を払う必要があります。
今回もなかなかコアな話題でしたね(笑)