2018.9.18(火) 最終更新日2020.3.19 16:02
アンテナの修理は自分でできるのだろうか
アンテナの修理は自分でできる?
「BSが映らない」原因はさまざまです。「アンテナの向きがズレているのではないか」「アンテナが壊れているのではないか」とアンテナ本体を真っ先に疑いたくなりますが、その他にもチェックするポイントがいくつかあります。
BSが映らない原因
アンテナの位置がズレている。
BS(CS)方向調整はシビアです。専用の測定器を使って合わせていきます。また、アンテナ取付金具もしっかりと固定されているかどうかも合わせて点検します。
配線方式
単独配線
BSアンテナ1台とテレビが1台の単独(1:1)で直接配線している場合はいたってシンプルです。「アンテナの方向がずれている」か「ケーブルかプラグ」の接触不良ぐらいしかありません。
混合配線&隠ぺい配線
大半はこの配線方式になります。
地デジとBSアンテナの配線を混合することで各部屋まで1本のケーブルで配線する方法です。
そしてテレビやレコーダーのところで「分波器」という部品を取り付けして「地デジ」「BS(CS)」それぞれの端子に接続します。
BS(CS)アンテナに電気を送らないと映らない。
テレビ(レコーダー)またはブースターからBS(CS)アンテナに電気を送ります。
アンテナで受信した電波をテレビまで届ける。上から下への一方通行ではなく、テレビ側から下から上へ電源供給が必要になります。
「アンテナ電源」のことは意外とご存知ないお客さまが多く説明も専門的になりがちなのでなかなか理解されにくいのですが…
ブースターで電源供給
「電波が弱い」「配線の距離が長い」「テレビのコンセントが多い」といった場合はブースターを使って電波を強く(増幅)します。
ブースターにも色々種類があります。ここではBS(CS)混合器を兼ねていて「電源供給」もできる家庭用ブースターのことを言います。
分配器
「分配器」はご存知のとおり各部屋に配線を分ける機器です。(2部屋でテレビを見る場合は2分配器)
テレビコンセント(直列ユニット)
「直列ユニット」はテレビのコンセントのことです。
またまた話が複雑になってしまいますが、先ほどお話しした「電源供給」問題がここでも発生します。
テレビのコンセントは形状などどれも同じに見えますが、電源供給をしてくれるものと、してくれないものとがあります。(電源挿入型、中継用などもあり)
分配器に関しては電源供給が1カ所しかできないものと複数カ所できるものとがあります。
簡単に言うと電源供給が1カ所しかできないものは1部屋でしかBS(CS)放送が見られないということになります。(ブースターは常時電源供給してくれるので1カ所タイプでも問題ありません)
点検
アンテナ設備機器の点検
テレビコンセント、分配器、ブースターなどのアンテナ設備機器の点検は良品と交換するしかありません。点検の際は一通り良品を準備してからお伺いします。
接続
「ケーブル加工」「プラグ取付」「器具接続」は基本中の基本です。「接触不良」という要因を無くすため、この基本的な作業に一番気を使います。
ちなみに4K 8K放送を受信するには、これらの機器全て4K8K対応の機器にしなければなりません。(アンテナ、ケーブルも含む)
何事においても言えることですがアンテナ工事に関してもある程度の知識と経験が必要になります。
あなたはどっち
自分で直す(取り付ける)
時間と金額を気にせず趣味として楽しみながら行う。
時間とお金はさておき趣味として楽しみながら行うのであればご自身でチャレンジするのもよいかと思います。でんきやさんのブログ、youtube、メーカーのホームページ(カタログ)にも詳しく載っています。(破損や事故や怪我はすべて自己責任でお願いします)
専門業者に依頼する
やはりここは「近く」できれば「なじみ」のでんきやさんにやってもらうのがいちばんよいのではないかと思います。
ぼくらもしょっちゅうお伺いしているお宅ですと「アンテナの位置」「配線方式」「使用年数」など、おおよそ予想がつくので、初めてお伺いするお宅よりもスムーズに対応することができます(今日の能書きはここまで…)
おわりに
ハシゴに登る際には十分に注意しましょう。
おすすめ
こっちの「同軸ケーブルストリッパー」のほうがよいかもしれません。