2019.2.25(月) 最終更新日2020.3.20 14:12
シングルレバー混合栓の修理(カートリッジを交換する)
シングルレバー混合栓の修理をする
カートリッジを交換する
シングルレバー混合栓は本体内部の「カートリッジ」という部品で水とお湯を出す、止める、水量や温度の調整するを一手に引き受けている部品です。ですので不具合(故障)の原因のほとんどがこのカートリッジということになります。
いつもよりハンドルが「重い」もしくは「軽い」、水がポタポタ止まらない、水量調整ができない、温度調整がうまくいかない(温水器は正常)などの不具合が生じたときは、カートリッジを交換する修理を行う必要があります。
カートリッジ(部品代)は数千円で、業者に修理を依頼した場合は「出張料」や「技術料」がかかります。
もし、他の部分にも不具合があった場合「水栓の本体を一式取り替え」の費用がそれほど変わらない、もしくはそれ以上の費用がかかったということもありますので、使用年数と消耗の度合いなども確認しておきましょう。
「シングルレバーカートリッジ交換」で検索
より詳しい手順を知りたい方は「シングルレバーカートリッジ交換」「水栓カートリッジ交換」で検索してみてください。分解方法や必要な工具が詳しく説明されているサイトやブログがたくさんヒットします。(中には動画でわかりやすく解説されているものもあります)あと、念のためお伝えしておきますが、ご自分でDIYされる場合は「自己責任」でお願い致します。
例(洗面化粧台)
今回、修理のご依頼を頂いた洗面化粧台の水栓です。
水とお湯を出すときにハンドルがスムーズに動いてくれません。(何か引っ掛かっているような感じ)それから水が完全に止まらずに「ポタポタ」とで続けている状態になっていました。
部品を注文する
カートリッジはメーカー、機種(タイプ)ごとによって違いますので、適合する修理部品を注文するため本体の品番を確認します。
本体に貼ってある小さなシールに品番が書いてあります。
こちらは適合部品を探すための重要な手掛かりとなりますので、掃除で磨きすぎて文字がかすれたり、磨かなすぎて文字が見えなくなったり、シールが剥がれて紛失したりしないように気をつけましょう。(でも説明書があればOKです)
分解修理
修理部品と同様に「分解方法」や「必要な工具」はメーカーや機種(タイプ)によって違いますのでこちらも事前に確認しておきましょう。
場合によっては専用の「特殊工具」が必要なことがあります。この一度の修理のために工具を揃えるのかどうかということも悩みどころではありますが…
(念のためお伝えしますが水道の元栓を閉じてから作業しましょう)
キャップのようなものを取り外すとハンドルを固定しているネジが出てきます。キャップ(カバー)はツメで固定されています。マイナスドライバーもしくはもっと薄い・細い工具を使います。
次に外側のボデーを取り外します。こちらもツメで固定されています。
ナットをモーターレンチ等で緩めて取り外します。
ナットを緩める時は下側の本体が回らないように(共廻り注意)しましょう。
※この共廻りを防止するための専用の工具が必要な場合があります。
そしてカートリッジ交換です。
古いカートリッジを引き抜いて新しいカートリッジを取り付けします。
(古いパッキンも忘れずに取り除きましょう)
カートリッジを交換したら、今度は逆の手順で組み立てしていきます。
カートリッジの方にも分解組立の説明書が付属されています。
おわりに
今回の事例は比較的やりやすい修理だったと思います。
もっと構造が複雑なものもあれば、ナット緩まなくて外れなくなるなど、慣れている人でも手こずることもあります。
先にもお伝えしましたが、シングルレバー水栓の種類はたくさんあって、機種(タイプ)ごとに修理方法も違います。
今回も大まかな流れを緩やかにご説明させて頂きました。少しでも参考になれば嬉しく思います。