2019.3.9(土) 最終更新日2020.3.20 14:10
アラウーノ取り付け方のイロハの「イ」ぐらい
アラウーノ取り付け方のイロハの「イ」をご説明
はじめに
先日「アラウーノS2」を取り付けした時、ぼくなりに気になったところや気をつけたいポイントを取り上げています。アラウーノ取り付けの全てをご覧になりたい方はメーカーサイトにある施工説明書もしくは動画でも紹介されていますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
アラウーノS2
アラウーノは大きく分けて3種類あります。アラウーノS2はミドルクラスで自動洗浄(泡洗浄)付き、タンクレス、温水洗浄便座一体型という特徴があります。
今回お問い合わせ頂いたこと
今回はタンク式の便器に取り付けられている温水洗浄便座(ウォシュレット)が水漏れしているから診にきてほしいという内容でした。製造年月を確認したところ10年以上経っているものでしたので、メーカー部品保有年数と故障が連鎖した場合のリスクをご説明した上で買い替えを提案しました。
買い替えの方向で相談しているうちに「便器と便座が別れているものは掃除がやりにくい」という話になり「いっそのこと一体型のアラウーノに取り替えよう」という結論に至ったわけです。
「アラウーノ=便器」もかなり認知されるようになっていて、むしろお客さまのほうから「アラウーノ」という言葉が出てくるぐらいメジャーな便器となりました。
取り付け
アラウーノS2(手洗いなし)、床排水タイプ、排水ピッチ200mm(標準タイプ)
「段取り八分」やはり事前の調査は大事
お客さまのためにも工事時間はなるべく短くしたいです。工事の途中で工具を取りに戻ったり、足りない部材を調達しに行ったりとなるとかなり時間をロスしてしまいます。そうならないためにも事前の現場調査はとても重要になります。
既設の便器を取り外す
既設の便器とタンクは数本のボルト(ナット)とビスを抜き取るだけなのですが、中にはサビや腐食でボルトが回らないことがありますので、レンチやプライヤーのバリエーションをいくつか用意しておきたいところです。(例えばネジザウルスとか)
それから運ぶ時に便器内の水が溢れないようにするため、灯油ポンプ(通称シュポシュポ)で便器内に残っている水をバケツに移しておきます。
止水栓(給水栓)
本体に付属されている止水栓を取り付けします。
既設の便器を取り外してから付属の止水栓を取り付けしたほうが作業スペースが確保できるのでやりやすいです。(付属の止水栓は流量の調整と給水ホースを接続する部分が備わっています)
トイレに専用の水抜き栓があればよいのですが、家じゅうの水道を一旦止めなければならない場合、トイレ以外の水道を復旧させるため、なるべく早くこの止水栓を取り付けしたいところです。
排水ピッチ
既設の便器の品番が読めればインターネットなどで「排水ピッチ」を調べることができます。この排水ピッチによって「床フランジ」など注文する部材も変わってくることがあります。
床フランジ
アラウーノ用の床フランジを取り付けて行きますが、取り替えの場合はまず先に既設のフランジを取り外さなければなりません。この既設のフランジが簡単に取り外しできる場合と、取り外しが難しい場合とがあります。
今回もかなりしっかりと固定されていて外しにくかったのですが、何とか取り外しアラウーノ用のフランジを取り付けることができました。
どうにもこうにも取り外せない場合は、床下で排水管を切断してジョイントさせたりする場合もありますので、現地調査のときに床下の配管の状態も確認しておくことをおすすめします。(1階トイレなど床下に入れることが可能な場合)
本体の取り付け
あとはパッキンとナットを確認して本体を取り付け(固定)していきます。
給水ホースとリモコンを取り付けていよいよ試運転です。
おわりに
新しいものを取り付ける作業よりも既設のものを取り外す作業のほうが時間がかかることがあります。事前の現地調査の時に実際に全て取り外して確認することもなかなか難しいことですので、ここはやはりある程度の知識と経験が必要になるっていうことでしょうか。もしくは知識と経験のある人に教わるとかですかね。でも一番重要なのは何と言っても事前の現地調査であると思っています。(個人的に)
アラウーノ取り付けのイロハの「イ」の部分だけかもしれませんが(笑)
参考にして頂けたら嬉しく思います。