2019.7.1(月) 最終更新日2023.1.9 17:14
灯油を盗まれないように注意しましょう
灯油泥棒についてプロファイリングしてみる
こちらは北海道でよく見かける大容量の灯油タンクです。
住宅の通路部分ということもありセンサーライトが取り付けられています。
ちなみに別の場所には防犯カメラが設置されています。
美幌町と近隣町村で灯油が盗まれるという被害が今でもちょくちょく発生しているそうです。とくに人の目が届きにくい場所にある大容量の灯油タンクが狙われやすいとのことです。
社屋、倉庫、牛舎、会館など、夜間になると人がいなくなるだとか、たまにしか使わないような建物には何かしらの対策をしておいたほうが良さそうです(盗まれたことに気がつきにくいということもありますので)
泥棒の立場に立って考える
灯油を運ぶにはそれなりの準備が必要なので犯人はその辺りを物色しているに違いありません(下見しているはず)
必要なアイテム
灯油を入れる容器(タンク)
灯油を運ぶにはそれなりの容器が必要になります。当たり前のことですが100ℓ運ぶには100ℓの容器が必要になります。
ポンプ(給油口から吸い上げる場合)
給油口から灯油を吸い上げるにはポンプが必要になります。400〜500ℓクラスもしくはそれ以上の灯油タンクになると手動のポンプではムリがあるので電動ポンプか何かで一気に吸い上げるものが必要です。
モンキーレンチ、パイプカッター
吸い上げるポンプが用意できない場合はタンクから先の配管経路のジョイントを外す、もしくはパイプをカットをして灯油を容器に入れることもできます(こういうところもけっこう狙われやすいですね)
こういう「ネジの部分」を緩めたり「銅管パイプ」をカットすればポンプで吸い上げることなく灯油を抜くことができます。
運ぶための車両
そして運ぶための車両も当然必要になります(それからある程度の土地鑑)
犯人は多少の知識はある
というわけで灯油を盗むにはそれなりの知識が必要になります。
補足
ちなみに全ての条件が整っているのはタンクローリーになります。吸い上げもスピーディーに行うことができます。しかも灯油を配送中だと思うので怪しまれることもありません。
対処法
対処法は色々ありますが、灯油タンクの設置状況、周囲の環境、ご予算などを考慮してベストな方法を選びます。
センサーライトや防犯灯
昔から泥棒は暗いところで作業しがちということで照明を取り付けて明るくしておきます。センサーライトは近づいた時に点灯するので不意打ちの効果も期待できます。でも全く人気のないところでは逆効果になるかもしれません。
防犯カメラ
防犯カメラはかなりの効果があります。抑止力が抜群ですし証拠映像を残すこともできるので泥棒側からするとここでやるのはかなりリスクがあります。でもそのかわりにそれなりに費用がかかります。
給油口に鍵をかける
灯油タンク専用の盗難防止用具も色々販売されています(ホームセンターなどでも購入することができます)それに加えて配管経路をガードする部材も一緒に取り付けすることをおすすめします。
例えばこんな感じで配管を保護する部材もあります。
それから、このチラシでは見えにくいかも知れませんが、給油口にロックをかけられる部材も取り付けることもできます。
配管経路に灯油漏れがないかも点検しましょう
灯油が急激になくなっているので「盗まれた」と思っていたけど、よくよく調べてみたら配管経路で「灯油が漏れていた」という事例が過去にありましたので念のため点検しておきましょう(先ほど出てきたストレーナーやチーズなど)
おわりに
灯油は貴重な資源です。
とくに寒冷地の北海道で灯油がないのは死活問題になりますよね。
(やっぱりエネルギーを盗むというのはかなり悪質です)