2019.8.13(火) 最終更新日2021.7.13 16:38
エアコン室外機を壁に掛ける
エアコン室外機の壁掛け金具
エアコンの室内機を設置する場所が決まったら、次は室外機をどこに設置するのかも決めなければなりません。
一般的なやり方で地面に「トン」と置いておけば、置台や壁掛け金具といった部材を使う必要がないうえに、組み立てや取り付けなどの手間もかからないので、いちばんベストなやり方だと思いますが、北海道のような寒冷地では冬場の雪の影響のことも考えて室外機を設置する場所を決めなければなりません。
もちろんお客さまの希望する場所に設置するというのが最優先になりますので、最終的な判断はお客さまに決めて頂くことになります。
やみくもに「どこに設置しますか」と尋ねるよりも、まず最初に電器屋さんとしてのアドバイスを一通り説明をしてから、お客さまに決めていただくというのが賢明ではないでしょうか。
室外機の設置場所
置台を使う
- 地面の状態を確認する(地盤がゆるいと室外機が傾くことがあります)
- 屋根から落ちてくる雨や雪に当たらないかどうか(北海道では雨樋が付いていないことが多いので)
- 邪魔にならないか
- その他
壁掛け金具を使う
- 壁の強度(外壁リフォームで外壁が二重になっている場合、金具を固定するボルトの強度を保てるのかどうか)
- 取り付け場所(どのぐらいの高さにするかと左右の位置と)
- 室外機の運転音が気になることもある
- その他
壁掛けにすると配管が短くて済むということは、配管カバーも少なくて済むということなので、コストが抑えられるうえに、見た目もスッキリで見栄えがいいかもです。
ちなみに壁掛け金具を中途半端な高さに取り付けすると、壁際を歩いていて頭をぶつけるという危険性があります(そんなわけないとお思いでしょうが意外とやっちゃいます)
室外機を壁に掛けると運転音が気になることもある
室外機を壁に掛けにするとモーターやファンの(ブーン)という運転音が気になることがあります。
昼間はさほど気にならないのですが、夜寝るときに気になる時もあれば気にならないときもあるし、気にする人も入れば気にしない人もいしです。
壁掛け金具を使った
室外機を設置する面にけっこう雪がたまるということで今回は「壁掛け金具」を使って高い場所に設置することにしました。
壁掛けのほうが材料費は安く抑えられると思います(工事代は業者によるのでわかりませんが…)
軒下に隠すような感じにすると屋根から落ちてくる雨や雪にあたることもありませんね。
壁掛け室外機と外壁塗装の関係
それから、エアコンの買い替えで室外機の幅が変わると、L字金具の取付位置も変わりますので、外壁塗装をした後に「そこだけ塗装されていない」跡が残ることがあります。
もし気になるようでしたら「外壁塗装をする前に室外機を一旦取り外す」もしくは「エアコンを買い替えたときに跡の残った部分だけ塗り直す」ということになります。
おすすめは室外機を一旦取り外してから外壁塗装をするです(多少の手間と費用はかかりますが)近々外壁塗装をする予定のある方は気に留めておいてくださいね。
おわりに
取り付けパターンをいくつかと、それぞれのメリットとデメリットの説明をしてから、お客さまに「どうしますか?」とお聞きするという、ごくごく当たり前のこと(暑かろうが忙しかろうが)忘れてはいけませんね。