2019.10.7(月) 最終更新日2020.10.30 23:58
爪付きヒューズを取り替える
銅爪付きヒューズを交換する
今回は「奥の和室の照明が点かない」ということで修理にお伺いしました。
築年数50年は経っていそうな古民家風の住宅にてです(詳細は不明)
点検(簡単チェックポイント)
まずは蛍光管を取り替えてみる
奥の和室の「照明が点かない」ということで、まずは照明器具の点検からです。蛍光管と点灯管を新しいものに取り替えてみます(蛍光灯タイプまたは電球タイプの照明器具に限る)
照明器具の故障かも
それで点かなければ器具の故障を疑ってみます。
次いってみよー!
100Vの電源がきているかどうかを調べる
電気がきているのに照明が点かないとなれば、器具側の不具合(故障)ということになります。
でも今回は電気(100V)がきていません(なんかいつもと違う感じがする)
…っていうことは屋内配線系です。
気を取り直してスイッチを確認してみましょう。
レトロスイッチ現る
現物を見るのは初めてかもしれません。
(奥の和室の照明はいちばん左のスイッチ)
まずはカバーを外していきましょう。
小さめのマイナスドライバーが要りますね。
ポジションを確認する
いちばん左が奥の和室の照明、その隣が手前の和室の照明、真ん中は使っていなくて、その隣は廊下の照明、いちばん右が使っていない。
構造をみてみる
どういう構造になっているのかを調べます。
爪付きヒューズ内蔵のスイッチのようです。
この爪付きヒューズは、電気回路に何か異常があったとき、熱で爪付きヒューズ自身がが溶けだして、これ以上電気を流さないように遮断する安全装置の役目をしています。
そしてこのヒューズが切れていたので交換してみます(お客さまが予備を持っていました)
爪付きヒューズを交換しても、またすぐにヒューズが切れるようなら、電気回路の異常になります(そうなればけっこう大事)
250V10Aと刻印されています(上下逆さまになっているけど)
…ということは10Aの爪付きヒューズを使えばよいのですね。
間違い探し(代用品で直結するのは危険)
右から2番目と3番目に関しては、以前どこぞの誰かが修理した形跡ありです。
代用品を使ったのでしょうか、針金みたいなものと銅線のようなものが付いています。これではもし電気回路に異常があったとき、電気が遮断されることなく流れ続けるのでとても危ないです。
真ん中(右から3番目)は使っていないということでしたので、右から2番目を爪付きヒューズに替えておきました。
ちなみに爪付きヒューズは見た目はどれも一緒でも、15Aとか20Aとか容量範囲が決まっていますので、取り替えの際にはこちらもチェックしておきましょう。
それはそうと、なるべく早いうちに電気配線の改修工事をしたほうがよいのではないかと思いましたので、お客さまの方にもその旨お伝えいたしました。
おわりに
ヒューズっていうのは、何か異常があったときは自らを破損させて電気回路の異常を知らせて被害を防ぐ正義の味方なのです(アンパンマン的な…)