2020.8.20(木) 最終更新日2020.10.11 09:04
アンテナの場所を決める
地デジアンテナの場所を決めるとき
「アンテナが倒れたので直してほしい」というお問い合わせは、よくあることだけど、今回は、場所が場所なだけに、ちょっとだけたいへんだったかな…っていうお話です。
元々あった場所にアンテナを立てるとまた倒れる可能性があるので、今回はしっかりと固定できる場所に取付場所も変えていこうと思います。
テレビの電波が届きにくい場所がある
皆さんご存知かとは思いますが、地デジの入りがいい場所と、そうでない場所とがあります。
構造上といいますか、システム上といいますか、わりと地形の影響を受けやすい電波でもあります。
電波が発せられる基地局が近くにあれば、なんの問題もなく電波を受け取ることができます。
でも、ちょっと離れたところで電波を受けるとなると、山、谷、建物などに遮られてしまい、ちゃんと受け取りができない場所もでてきます。
それをなんとかして受け取れるようにするのも、ぼくら電器店の仕事のうちの一つだったりもします。
固定するものとしないもの
固定観念をなくしてしまえ
- テレビのアンテナは高くすればするほどいい
- 電波が弱ければアンテナを大きくすればいい
ほとんどの場合は、この考え方、この方針で解決できます。
けれども今回は、応用編として、普段やらないようなことも含めて、色々と試していきます。
アンテナを高くしたり低くしたり、アンテナの向きを90度、180度に振ってみたり…
もしくは、高感度のアンテナにしたり、ブースターをつけたりもします。
固定するための概念はなくせない
でも、アンテナを高くする、大きくするとなると、それだけ頑丈な取付場所や取付金具が必要になります(強度的な問題があるから)
引き込み線の関係、費用的な問題もあるので、そう簡単に「固定観念」もなくせないということもあったりして…
最終的にアンテナは固定するけど、あまり固定観念にとらわれないほうがいい、って言いたかっただけです、、、笑
地元を知っておく
調査開始
地元を熟知しているつもりでも、やっぱり、ご近所さまのアンテナはどんな感じになっているかは気になるので、ちょっとだけカンニングをしてみます。
しかしながら、ここのエリアにおいては、大中小、低中高、東西南北…とバラエティーに富んでいるので、今回は自分で答えを探すほかありません(そういうエリアが町内には何箇所かある)
測定器を使って調べる
測定器を使って受信レベルを測りながらアンテナの場所を決めていきます。
ぼくの持っているのはこれではないけれど(ご参考まで)
「事前に準備したものでは間に合わなかったか」と不安になる場面もあったけど、なんとか電波の入りがいい場所を探すことができました。
アンテナ修理に取り掛かる
結果的に、よく使う20素子のアンテナでも大丈夫でした(ブースターもそのまま使えたし…)
しかも、ポールを長くして高くするよりも、ポールを短くして低くさせたほうが、電波の入りがよかったです(取付場所も変えた)
このことを「ハイトパターン」というらしい…
またさらに、このことを「弱電界」ともいうらしい…
アンテナの場所は、高ければ高いほど入りがいいイメージがするけれど、今日のところは、ポールをベリーショートにしたほうが、電波の入りがよかったので、そうしました。 #ようでん pic.twitter.com/I1qKuyNwzF
— でんきの御用聞き ようでん田中祐次 (@tanakayoden) August 20, 2020
アンテナ受信レベルも良好、もちろんテレビもちゃんと映ります。
おわりに
なんだかんだで今回はレアケースだったですね。
でももしかしたら、季節によって電波の変動があるかもしれないので、その後のフォローのことも考えておいたほうがよさそうです。
こんなのぼりもでているんですね。