YODEN YOME SHINOBU - 田中 忍

冷凍キーマカレーのヒミツ。カルダモンのはなし。

3月30日から「冷凍キーマカレー」を通販サイトで販売開始し2週間経過しました。今までは「スパイスセット」や「レシピ本」「オリジナルエプロン」などを販売してきましたが、冷凍された食品を販売するのは今回が初めて。販売に至るまでや販売開始してからのドタバタなどをブログでも頻繁にお伝えしています。今日も冷凍キーマカレーのはなしです。

(まだオーダーしていただいた分の発送が終わってません、すみません!あと1週間くらいで全件発送できる予定です)

このキーマカレーのカギを握る「カルダモン」のはなし

もともと販売していたスパイスセットにも入れているカルダモンという緑色の粒状のスパイス。最後の方の工程で使用します。他のパウダースパイスとともに3〜4人前で5粒ほど使っていて、まあまあの大きさのホールスパイスで目で見てわかるので最終的に完成したカレーからそのカルダモンを取り出して盛り付けてくださいね〜、と、スパイスセットに同封する作り方の用紙に書いています。

カルダモン

なぜ取り出すのか。

それは、噛むとなんとも言えない味がして切なくなるから。テンションがだだ下がりするから。

不慮の事故を減らしたい

苦いというのがもっとも適切な表現かはわからないけど噛んだ途端にほとんどの人が顔をしかめてしまうかもしれません。そういう人が多いというデータがあります(シノズ調べ)

そんなリスキーなスパイスを入れたまま盛り付けることは黒ひげ危機一発やロシアンルーレットを家庭内で開催してしまうこととイコールなわけで、誰かしら被害者を出してしまいます。

そんな不慮の事故はなくしたい。

香りがとってもいいのでカルダモンはこのキーマカレーに欠かせない存在なのですが唯一のデメリットは「噛んだらテンションが下がる」ということ。

絶対に取り出さなければならないホールスパイスがここにある

スパイスセットの場合は各家庭で調理してもらって、各自で取り除いてもらうしかありません。

しかし、この「冷凍キーマカレー」の場合は?

私が?調理の最後に取り出せばいい話で??もれなく回収すれば被害者が出ないのでは???

こうやってひとつひとつ…

それ言われるとぐうの音も出ません。

 

でもわたしも人間です。ミスがあります。絶対にやります。ミスをする自信しかありません。

 

でも食べてテンション下がるカレーを販売したくない!!

危険なスパイスは最初から取り除けばいい

「読みたいことを書けばいい」

田中ひろのぶさんはそう仰います。

その理屈でいくと、噛んだらテンション下がるような危険なスパイスは最初から入れなければいい。取り除けばいい。

そういうことです。(いやちがう)

 

でもカルダモンなしではあのフレッシュな香りは再現できません。

じゃあやっぱり入れるしか…

でも万が一取り残しがあって誰かの口に入ったら!

取り残しがないようにしっかり回収すれば…

この世に100%なんてものはない!

じゃあ入れるのやめる?

そんなのシノズのキーマじゃなくなる!

じゃあ…

 

という脳内会議が週一くらいの頻度で開催されていました。

カルダモンは使うけど100%安全な方法を偶然発見したのは発売3日前

とある出張先のランチタイムに入ったスパイスカレーのお店。

せっかくだから「キーマカレー」食べてみようかなくらいの軽いノリでオーダーしたらやってきたのがこちら。

スペアリブの存在感がすごいキーマカレー

スペアリブは普通にやわらかくて美味しかったのですが、肝心のキーマの方ですよ。

たくさんの種類のスパイスが複雑に絡み合うような本格的なキーマカレーでとても美味しい。

「なんかカルダモン入ってる?」

一緒にランチをしていた社長が先に気がつきました。

我が家でキーマカレーを食べるとき、なぜか社長の皿の方にばかりカルダモンの取り残しがいってしまい、かなりの頻度で噛んでいる本人はカルダモンに敏感です。カルダモン専門家と言ってもいいでしょう。

ここのお店のカレーにはカルダモンが使われているけどあの大きなホール状の粒は入っていない。でも完全にカルダモンの味でした。たぶん中身の方が入っていたと思われます。殻から取り出した種の部分が入っていた。

我々の結論はそうなりました。

シノズキッチンの「冷凍キーマカレー」のカルダモン使用方法

出張先から戻ってすぐに試作。これはイケると確信したので現在はこのように使っています。完全に自己流なのでそっち方面の専門家の方に怒られるかもしれませんがこのままいきます。

殻を割って中身を使います

カルダモンの内部はこのような構造になっていました。タネが入っています。かなり香ります。殻はとても硬いのでハサミでカットします。とても時間がかかります。

中のタネをミルで粉砕します

家庭用のミキサーを使っています。大きな音がします。とてもうるさいです。

こうなります

とてもいい香りがします。吸い込み過ぎ注意レベルです。このパウダーを調理の仕上げに入れています。

殻にもまだまだ香りが残っています

殻にも香りが残っているしこのまま捨てるのはもったいないのでだしパックに入れて煮込みの時に一緒に入れています。だしパックに守られているので外に飛び出ることなく安全です。

と、書いてしまえばなんてことないのですが私にとっては大革命。完成したカレー鍋から箸でひとつひとつつまみ出す工程がなくなりました。(クローブは取り出してるけど)目を皿にして探しても絶対に最後の一個が見つからないカルダモンの不思議にイラつくこともなくなります。(クローブはカルダモンより探しにくいけど)

とにかく偶然入ったお店でヒントをもらえたのもなかなかすごいタイミングでした。

冷凍品を各家庭で解凍しあたためてから食べてもらうので、出来立てのものよりやっぱり香りが飛んでしまうのは仕方ないけど、この方法に変えてから明らかにカルダモンの存在感が際立ちました。このカレーの特徴的なところでもあります。

 

カルダモンのはなしだけで2359字になってました。長い。おわります。

辛いキーマ、辛くないキーマ。どちらにも入ってます

 

 

 

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簡単スパイスカレーとかち割りポテトフライ

ようでんのヨメ 田中 忍(シノズ)

1974年生まれ水瓶座。結婚3年目に「まちのでんきや」という未知の世界に足を踏み入れ今年で12年目。 店舗内で接客を担当。 毎月の料理教室、SNS、販促関係全般が主な担当業務。最近はシノズキッチンでスパイスや冷凍カレーを販売している。 毎日更新のブログでは「まちのでんきや」の仕事内容や、家電にまつわる情報、調理家電を使った料理のレシピを発信。 「ダイエットしなきゃ」と言いつつビールを飲むことが何より大好き。

PROFILE

今月のテーマ

カンタンごはんレシピ3品新米の季節だというのに白飯のまま食べずにアレンジしまくっているレシピを3つご紹介。超カンタンです。

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