2019.8.31(土) 最終更新日2019.8.31 20:52
ビーフカレーを美味しく作る最も大事なポイントは玉ねぎ炒めの工程で放置する勇気。
何度も書いているけど何度でもまた書きます。
「ちくわの穴の大きさに合わせてきゅうりをカットして詰めてください」と、一文で終わる話でもないので、それよりは少し、いやかなり高度な調理になるので何度でも書きます。
ビーフカレーのスパイスセットを買ってくれた方、これから調理する方、もしくは少し興味があってスパイス買おうかなと迷っている方、過去に作ったことがある方、はこの先読み進めてください。
それ以外の方には退屈なお話になりますのでこのブログから速攻で離れて、アマゾンプライムでお気に入り映画を探して観るのがおすすめです。映画「シェフ」を見ながらビールとか最高ですよー。はー、また観たい。
そんでもって、ビーフカレーの作り方。
その中でも一番のポイントである玉ねぎ炒めの工程について。
販売中のビーフカレースパイスセットを使って作るビーフカレーの作り方について書きます。この方法以外にもビーフカレーの作り方は世の中にたくさんあります。あくまでも私のスパイスでの作り方のお話です。
スパイスはこちらで販売中。
触りたいキモチをぐっとこらえて放置する勇気
目の前のコンロにフライパンや鍋がありその中に食材が入っていて片手にはヘラ的なものを持っていたとして。100人いたら99人がヘラで食材をかき混ぜて炒めるでしょう。なんとなく絶え間なくずっとかき混ぜてしまうでしょう。自然なことです。(まれに1人くらいは何もせずにぼーっと立っているかもしれません)
でも今からお話しする玉ねぎ炒めに関しては極端な言い方をすると「触らないで!」です。(真矢みきの言い方で)いや実際には要所要所で触って欲しいんですけどずっとはいやなんです。ずっとは触っていて欲しくないんです。ってなんのはなしだこれ。
私が解凍するのにレンジを使わない唯一のお肉。 pic.twitter.com/aGoAaMNggV
— シノズキッチン料理教室 田中忍 (@yoden1490) August 31, 2019
まずはお肉を解凍して
たなちくのカレー用肩ロース肉は①スパイスと油でしっかり焦げ目をつけ水500mlと共に圧力10分。今回放牧牛じゃないから10分。そんなことより焼いてる時の香りが既に異次元。このまま食べてしまえばいいともう一人の自分に何度もささやかれたけど何とか理性を取り戻し玉ねぎ炒めに移っている。しんどい pic.twitter.com/fVnc1t7R1J
— シノズキッチン料理教室 田中忍 (@yoden1490) August 31, 2019
炒めて
圧力鍋入れて
っていうこの辺は端折ります。
【触らない勇気】
玉ねぎとひとつまみの塩と油をさっと混ぜたらこのまま放置。なるべく触らない。焦がすくらいの気持ちで。とは言え焦がさない程度に混ぜて。15分で2枚目くらいの色になります。がんばって!#シノズキッチン #ビーフカレー#たなちく #玉ねぎの脱水工程が最大のポイント pic.twitter.com/KiZNrsCDIg— シノズキッチン料理教室 田中忍 (@yoden1490) August 31, 2019
ツイートもしましたが玉ねぎを【触らない勇気】のはなし。
みじん切りの玉ねぎを炒める工程があります。塩ひとつまみを玉ねぎにさっと混ぜて(玉ねぎの水分を抜く目的で使う塩)油もさっと絡んだなと思ったら鍋底に平らにならしてここで【放置】します。ドンタッチミーです。相手はいかにも触って欲しそうにこっちを見て来ますがぐっと我慢の瞬間です。時間にしてだいたい2分位でしょうか。
なんていうか「焼く」という表現が一番近いですかね。炒めるよりも両面を焼く。火加減はずっと中火。弱火に落としていきたいキモチも触りたいキモチと共にグッと我慢してここは限界まで放置してください。もどかしい2分間。触れたいのに触れられない。こんなにも目の前にあるのに。。。手を伸ばせばすぐそこに。。。ってだからなんのはなし。
焦がすくらいの気持ちで。
でもあくまでもそれくらいの気持ちという意味で。ぎりぎり焦がさない程度に。
・・・
って、めちゃむず。
大丈夫です。ここは大胆に焼きましょう。2分位の焼きタイムが終わったら一度ヘラでひっくり返すように焦げ目がついた側を上にするようにかき混ぜます。そしたらまた【放置】する。
これを繰り返してトータルで15分位玉ねぎとの攻防戦を繰り広げます。ながー。
玉ねぎの水分を飛ばすことが目的なので15分経ってもまだべちゃっとしていたらもう少し炒める時間を延長して水分を飛ばしましょう。
すりおろしにんにくやしょうが、トマトペーストを混ぜて炒める工程を経て、スパイスセットに入っている②のパウダースパイスを入れて炒めるとカレーの素が完成です。ここにお肉と水(煮汁)を入れて煮込めばタナカレーの完成となります。
この時、色がもっと薄かったりする場合はやっぱり玉ねぎの炒め方が十分じゃなかったと考えられます。コクとか深みとかほのかに香る甘み的な部分にとっても関係してくる玉ねぎ。ビーフカレーに限らずどのカレーを作る時にも玉ねぎって大事ですよね。
是非、限界すれすれまでじっくり焼いて脱水しきった玉ねぎをお試しください。
今までのカレーがさらに美味しくパワーアップすると思います。
なんか美味しそうー、そのスパイス使ってビーフカレー作ってみたい!!とか思ってくれた人はこちらからどうぞ。ありがとうございます!