2020.1.27(月) 最終更新日2020.1.27 16:15
そこに確かな証拠はあるのかね。映画「リチャードジュエル」を観てきました。
久しぶりに映画館で映画を見た。リチャードジュエルという実話をもとにした作品。
冤罪もそうだけど、それ以前に純粋な心の持ち主が理不尽に馬鹿にされたり外見だけで偏見を持って見られることが本当に許せない。せつない。太ってて独身でオタクっぽくて少々クセがあってママと同居してる人は何を言われてもいいのか。親を大切にしてるの最高じゃないか。
あ、取り乱しました笑。
この映画の感想を書こうと何度も筆を取ってはみたけど、色々な社会の理不尽さに不満をぶつけたとして、結局それって自分の心の中にも少なからずある感情だよね?って内省して文章を消す、みたいなことがエンドレスで続き全然ブログが進みません笑。
主人公のリチャードが無実だと観ている我々は知っているからメディアのやり方や報道内容をそりゃないだろうって思うけど、その時代の一視聴者だったら?新聞の購読者だったら?SNSがない時代はメディアの報道を信じるだろう。
SNSが普及してる今は?バズっているツイートをなんとなく真実なんだろうなと思うでしょう。もしかしたらよく調べずに自分もバズっているツイートをリツイートしたかもしれないでしょう。
この映画を観ている自分達は、リチャードジュエルに感情移入しママの会見に涙を流しながらも、明日は全くデタラメの情報をクリックひとつで拡散してしまう可能性もあるんだよって言われている気がしました。
そこに確かな証拠はあるのかね。その情報のソースはどこかね。フェイクニュースに踊らされてるんじゃないのかね。わたしにはまだまだ自信がない。こわい。
(私も勝手にタッパー持っていかれたらキレます)
そして、たった1人でも自分を無条件に信じてくれる人の存在がどれほど尊いか。本当に守るべきものはなんなのか、本当に今しなくちゃいけないことはなんなのか。
ラストにかけていつのまにか泣いてたな。
映画ってやっぱり最高ですね。
【リチャードジュエル 作品概要】
「アメリカン・スナイパー」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。96年、五輪開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。多くの人々の命を救い一時は英雄視されるジュエルだったが、その裏でFBIはジュエルを第一容疑者として捜査を開始。それを現地の新聞社とテレビ局が実名報道したことで、ジュエルを取り巻く状況は一転。FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道で、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく。そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ブライアントが立ち上がる。ジュエルの母ボビも息子の無実を訴え続けるが……。主人公リチャード・ジュエルを「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、母ボビを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、弁護士ブライアントを「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルがそれぞれ演じる。
(映画.comより)